当社は、1989（平成元）年の創業以来、電気工事の設計及び施工、電気照明器具の販売及び設備工事の請負、電気通信工事の設計及び施工など、電気工事に関するさまざまな業務に携わってきました。現在、当社では小田急線、京王線の駅中心に、駅務室やホーム、駅近くの踏み切りなどの安全装置に電気を通すための、分電盤やケーブルなど電気設備の工事を手掛けております。　当社は1989（平成元）年7月、初代の木村恒夫が時代の大きな動きを実感し起業したのがはじまりです。当初は3人でスタートし「丁寧な仕事ぶり」が評価と信頼を得て着々と業務を拡大していきました。例えば鉄道関係の電気設備は、ホームや駅の天井など、ケーブルが目立つ場面が多い工事となります。「誰が見てもきれいに見えるよう整理してケーブルを引く」という、心を込めた折り目正しい作業は、創業時からの当社の最大の売りでした。

　これまで日々、社員一人ひとりが技術力を磨き、その積み重ねによって育まれた高い技術力をもとに高い設備づくりを続け、お客様のご要望に、親切かつ丁寧にお応えしてきました。2017（平成29）年9月1日、二代目である私が経営のバトンを引き継ぐことになったのは、これまで当社で培ってきた経験とノウハウを最大限に活かしながら、さらなる未来のステージに向かい、多くのお客様のご期待に添うスタートを切るためだと胸に刻んでいます。

　近年のエネルギー環境の変化に対応するべく、省エネ化、温暖化対策の視点から、必要性が高まっている再生可能エネルギーの導入や省エネルギー化など、最新のニーズについても積極的に情報を収集し、お客様の満足度を考えた提案をしていかなければと考えています。さらに私たちは、コンプライアンスなど、企業としての社会的責任を常に考慮しながら、持続的な成長を続けていくことで社会、お客様から信頼と満足を得られる企業となることを目指していきます。従業員についても、一人一人が仕事を通して、心の充実と報酬を得る事で、実りのある人生を感じられる組織の構築を目指していく所存です。

　当社は2018（平成30）年7月に、創立30周辺の節目を向かえ、これからのあるべき姿を見据えるために、新たな企業理念「アルファテック株式会社は、信用と技術と安全を重視し、創造力豊かな社員を育て、活力と希望のある企業を目指します」を制定しました。

　近年の、AIの普及による急速なIT化の波、グローバル化、少子高齢化のスピードは、さまざまな業界に大きな変革をもたらしています。世の中が便利になればなるほど、それを支える「電気工事」の仕事は増えてきていますが、それとは正反対に電気工事士として働く人手は一層不足していくことが予想されます。「仕事はあるのに、工事をやれる人間がいないのでは商売にならない」。そんな時代を迎えつつあります。これからは電気工事士をある程度抱えている電気工事会社しか生き残れない時代になってくると考えています。

　そのような時代背景を受け、これまで以上に便利でよりよい社会、人々の暮らし、産業の発展を目指し、私たちも大きな進化を遂げていかなければなりません。これからますます新しい技術を積極的に取り入れていくことで、安全かつ良質な設備を提供し、安心で快適な暮らしを、さらに実現していかなければならないと考えています。

　何卒変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

代表取締役　木村　怜